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靴の選び方


今回ブログを担当します、理学療法士の山住です。

先日、ランニング中に膝の痛みがある患者様から「靴を替えたら痛みが良くなった」と聞きました。

自分に合った靴を履くだけでも痛みは変わることがあります。

靴は意外と重要ですが、皆さんは靴を買うときに何を意識されていますか?

今回は正しい靴の選び方について解説していきます。

 足のサイズとワイズ

一般的に足のサイズは「◯◯.◯cm」というイメージが強いですが、縦の長さに加えてワイズという横幅も計測することが基本です。

サイズは踵から足先までの長さであり、ワイズは親指の付け根から小指の付け根までの周囲のことをいいます。

一人で測ることが難しいものであるため、店員さんに測ってもらいましょう。

ただ、靴には捨て寸と呼ばれるつま先のゆとりが存在します。

この捨て寸が靴やメーカーによって違うので、一概には言えませんが、大体1cmくらいだと覚えておきましょう。

つまり、「適正な靴の実寸=足の実寸+1cm(捨て寸)」が正しい靴のサイズの選び方です。

足のサイズが25cmだから靴のサイズも25cmとはならないので注意しましょう。

 踵の周りがしっかりしている靴は良い


上記写真の部分をヒールカップ(ヒールカウンター)といいます。

役割としては踵の左右の動揺を抑制します。

写真左側のように指でつまんでも潰れない靴は踵をしっかりと保護して、歩きやすい靴になります。

それに対し、写真右側の様に指でつまんで潰れる靴は履きやすいというメリットはありますが、踵の不安定性が増し、足の負担が大きくなってしまいます。

特にランナーであれば、膝の外側の痛み(ランナー膝)やすねの内側の痛み(シンスプリント)に繋がりやすいです。

長く歩く靴やスポーツ用の靴はしっかりと確認しましょう。

 アウトソールが曲がるポイントと自分の指が曲がるポイントが合っている靴は良い


上記写真の部分をアウトソールといいます。

摩擦抵抗が高い素材を使っているものが多く、グリップ性を高める機能もありますが、大事なのは自分の足の指が曲がる部分とアウトソールが曲がる部分が一致するかどうかです。

写真の様に、人は歩く時には指が曲がります。

この指が曲がるポイントと靴が曲がるポイントが合っていないと、靴が指の動きを邪魔していることになります。

こちらは靴の曲がるポイントと足が曲がるポイントが合っていない靴です。

人間の足の指はもう少し先端の方で曲がります。

こちらは靴の曲がるポイントと足が曲がるポイントが合っている靴です。

また、アウトソール自体の硬さも重要です。

柔らかいものは指と靴が曲がるポイントが合わないことが多いです。

それに対し硬いものは、短距離ランナーの方であればその硬さ(弾力性)を推進力に変えることができますが、それ以外の用途だと、足の本来の機能が活かせない歩きづらい靴になってしまいます。

足の裏の痛み(足底腱膜炎)や足の指の変形(外反母趾等)の原因にもなりますので、しっかりみておきたいポイントの一つです。

実際に履いてみて、指の曲げやすさで確認しましょう。

 まとめ

良い靴選びのポイントは以下の3つです。

① サイズ(適正な靴の実寸=足の実寸+1cm)とワイズが合っている

② 踵周りが潰れない位しっかりしている

③ 自分の足の指が曲がる部分とアウトソールが曲がる部分が一致する

この他にも靴には様々な機能があり、用途によって適した靴は変わってきます。

今回はどんなシュチュエーションでも外さないであろう3つのポイントを紹介しました。

ぜひ参考にしてみてください。