【クーリーフはどれくらい効くの?】320膝の治療成績を公開します
〜どれくらい効くの?数字でわかりやすく説明します〜
「クーリーフって、どうれくらい効くの?」
これは、ひざの痛みで悩んでいる患者さんから、よく聞かれる質問です。
今回はこの疑問に答えるために、当院で実際に行ったクーリーフ治療の結果(データ)を、できるだけ分かりやすくお話しします。
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クーリーフってどんな治療?
クーリーフ治療は、ひざの痛みを感じる神経に、熱を加えて、痛みを感じにくくする治療です。
手術のように体を切ることはありません。
注射の数十分の治療で、日帰りで受けられる治療です。
そのため、
手術はできれば受けたくない
入院は難しい
注射や薬でも痛みが良くならない
こういった方に選ばれることが多い治療です。
なぜ「治療成績」を公開するの?
クーリーフは、日本では2023年に保険が使えるようになった、まだ新しい治療です。海外での成績発表はありますが、国内での治療成績の発表はまだ少ない状態です。
そのため、
「本当に効くの?」
「どれくらいの人が良くなるの?」
と不安に思うのは、とても自然なことです。
当院では、2025年1月からクーリーフ治療を行い、12月の時点で500膝以上の治療を行いました。
そのうち、3か月以上経過を見ることができた320膝の治療成績をまとめ、日本膝関節学会でも発表しました。
今回は、その内容を患者さん向けにやさしく説明します。
「効いた・効かなかった」はどう決めるの?
「良くなったかどうか」は、医師の感じ方だけで決めるとバラバラになります。
そこで医療の世界では、
痛みがどれくらい減ったか
生活がどれくらい楽になったか
を、世界共通のルールで評価します。
今回は
OMERACT–OARSI
という、変形性膝関節症の治療でよく使われる、国際的な基準を使いました。
少し難しい名前ですが、
「世界中の病院で同じものさしを使って比べるためのルール」
と思ってもらえれば大丈夫です。
320膝の治療結果は?
結果からお伝えします。
3か月後に「効果があった」と判断された人は
約73%(約4人に3人) でした。
これは、
「痛みが完全にゼロになった人」
という意味ではありません。
医学的なルールで見て、はっきり良くなった人の割合
という意味です。
痛みはどれくらい減った?
痛みの強さは、
「0=痛くない、10=とても痛い」
という点数で表します。
治療前:平均 6.0
3か月後:平均 3.2
つまり、痛みが半分くらいに軽くなった ということです。
生活のしやすさは?
痛みだけでなく、
階段の上り下り
立ったり座ったり
歩くスピード
といった 日常生活の動き も調べました。
その結果、
多くの人で、動きやすさも良くなっている
ことが分かりました。
患者さんはどれくらい満足している?
医学的な、客観的なデータではありませんが、患者さんのリアルな感想として、治療後にアンケートを行い、「この治療にどれくらい満足していますか?」と聞きました。
100点満点で80点以上を「とても満足」とすると、
約52%の人が「とても満足」
と答えています。
まとめると、
約7割の人で医学的に改善
約半分の人が「とても満足している」と感じている
という結果でした。
クーリーフは思ったより効果が低い?
クーリーフは、注射・リハビリ・薬などの治療を続けても 良くならなかった重症のひざの痛み の方が対象です。
もともと「治りにくい人」が受けている治療なので、
効果が出にくいとも言えます。ただ、効果が出た方の場合、劇的に痛みや生活が楽になります。
なお、このような重症の方の場合、手術ができる方であれば、
例えば人工膝関節の手術などの方が、クーリーフに比べ効果も高く、長く持続する可能性が高いです。
ですから、クーリーフは「手術が望ましいが、できない人にとって、日帰りの治療で、長期間に渡って痛みを改善できる可能性がある」治療と考えていただくと分かりやすいと思います。
これからも当院では、全国の治療に取り組んでいる整形外科医の先生方と工夫を重ねながら、より良い治療を目指して改善を続けていきます。
クーリーフについて、もっと知りたい方は、
ぜひYouTube動画や当院ホームページもご覧ください。
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