
全身の骨密度が低下し、骨がスカスカになる病気、骨粗しょう症。
骨粗しょう症の方、および、高齢者の方は若い頃と比べて骨密度が低下しているため、骨折に注意が必要です。
骨粗しょう症の方・高齢者の方が骨折してしまい、「痛くないから」といった理由で骨折を放置すると、
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骨折した箇所の周囲などに負担がかかり、さらに別の骨が折れる
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歩けなくなり、寝たきりになる
など、重篤な事態に進行してしまう可能性も。
目次
■骨粗しょう症で骨折しやすい部位
骨粗しょう症の方は、骨密度の低下が原因で、主に以下のような部位の骨が折れやすくなる傾向が見られます。
1.背骨(脊椎=胸椎、腰椎)(脊椎圧迫骨折)
ぶつけた・転んだ、重い物を持ち上げる、くしゃみなど、軽い衝撃を受けたり、何気ない動作をしたりしただけで、「押しつぶされるように」背骨(脊椎)が折れることがあります。
[主な症状]
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背中や腰の痛み(激しい痛みorあまり痛みが強くない場合も)
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猫背
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食欲不振 など
骨粗しょう症の方・高齢者の方に多い「脊椎圧迫骨折」についてはこちら
2.太ももの付け根
転倒、転落など、衝撃を受けたことが原因で、歩くために欠かせない太ももの付け根の骨が折れることがあります。
太ももの付け根の骨折は、特に高齢の女性で骨粗しょう症を患っている方に多く見られる骨折の一つです。
[主な症状]
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股関節の激しい痛み
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股関節周囲の腫れ
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歩行困難
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足の短縮・外旋(つま先が外を向く)、など
3.腕の付け根
転倒、肩やひじを強くついたなど、衝撃を受けたことが原因で、腕(上腕、二の腕)の付け根(肩関節の近く)の骨が折れることがあります。
[主な症状]
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腕の付け根(肩の周り)の激しい痛み
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腕の付け根(肩の周り)の腫れ
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腕を挙げにくい・腕を挙げられない
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受傷数日後、胸~上腕のあたりに皮下出血(あざ)が現れる など
4.手首
転倒(とっさに手をついたなど)など、衝撃を受けたことが原因で、手首の骨が折れることがあります。
[主な症状]
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手首の激しい痛み
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手首の急速な腫れ・手首が熱い
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フォークの背のように波打つ形で手首が変形する(フォーク状変形、コーレス骨折)
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手首を動かせない
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手指に力が入らない など
■骨粗しょう症の方・高齢者の方が骨折したら、どうすればいい?
◎すぐに整形外科を受診しましょう
年齢を問わず、ケガ・骨折全般に言えることなのですが、骨粗しょう症の方・高齢者の方を含め、骨折したときは、すぐに整形外科を受診しましょう。
[整形外科で行う、骨粗しょう症の方・高齢者の方の骨折に対する主な治療内容]
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固定
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安静
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痛みをやわらげるための鎮痛剤を処方
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(必要な場合)手術(※)
(※)手術が必要とされる場合は、提携の医療機関をご紹介いたします。
骨粗しょう症の方が骨密度を維持するための治療・日頃の予防についてはこちら
【骨粗しょう症の方・高齢者の方は、ちょっとした異変でも整形外科を受診しておくことをおすすめします】
骨粗しょう症の方・高齢者の方は、転んだなどの軽い衝撃や、くしゃみなどの日常の何気ない動作でも骨折することがあります。
ケースによっては、ケガをしたご本人も気づいておらず、「まさか、骨は折れていないでしょ」と骨折を放置してしまうケースも少なくありません。
骨折を放置するのは、大変、危険です。記事の冒頭でもお伝えしましたが、骨折を放置すると、アンバランスな力がかかって周囲の骨が折れたり、寝たきりになるリスクも。
二次的な骨折を避け、寝たきりにならないために、骨粗しょう症の方・高齢者の方は、ちょっとした異変でも整形外科を受診しておくことをおすすめします。
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軽くぶつけた後、背中・腰の痛みが続いている
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くしゃみをした後、背中・腰の痛みが続いている
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転んだ後、腕・手首・足の痛みが続いている
など、異変が見られる場合は、まずは、当院までご相談ください。
診察では医師が患部の状態を確認・検査し、一人ひとの方に合った治療方法・リハビリをご提案させていただきます。
