5年後も、自分の足で歩くために
―「歩けなくなる5つのサイン」と今できる対策 ―
「5年後、歩けなくなっていたらどうしよう…」
こんな不安を感じたことはありませんか?
年をとるにつれて、足腰が弱ってくるのは自然なことです。
でも実は、今からの行動で“歩けなくなる未来”を防ぐことができるのです。
整形外科医として、日々たくさんの患者さんを診ている中で、歩けなくなる人には、いくつかの共通したサインがあることを感じています。
これを早く知り、対策すれば、将来も自分の足で元気に歩き続けることができます。
なお、ブログの内容を、分かりやすくYouTubeでも解説しています。 ▶️【YouTubeはこちら】

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歩けなくなる人に多い「5つのサイン」

① 体重がいつのまにか減っている
「ダイエットしていないのに体重が減っている」
これはとても大切なサインです。
高齢になると、体の中の筋肉が減りやすくなります。
筋肉が減ると、歩く力が弱くなり、転びやすくなります。
これを「フレイル(虚弱)」と呼び、歩けなくなる一歩手前の状態です。
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② 認知症
歩くとき、私たちは無意識にたくさんのことを考えています。
・どこを歩くか
・段差はないか
・人をよけるにはどうするか
認知症になると、この判断がむずかしくなり、
ふらつき・転倒・歩く意欲の低下が起こります。
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③ 脳梗塞・脳出血
脳にダメージがあると、
手足が動きにくくなったり、バランスが悪くなったりします。
その結果、歩くこと自体がとても大変になります。
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④ 背骨や太ももの付け根の骨折
とくに怖いのが、
• 背骨の骨折
• 太ももの付け根(大腿骨)の骨折
これをきっかけに、急に歩けなくなり、介護が必要になる人がとても多いのです。

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⑤ 変形性ひざ関節症
65歳以上の5人に1人は、ひざに痛みがあります。
ひざが痛い
→ 歩くのがつらい
→ 外に出なくなる
→ 筋肉が落ちる
→ さらに歩けなくなる
この悪い流れが、あっという間に進んでしまいます。
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歩く力を守るカギは「食事」と「運動」
歩くためには、
• 筋肉
• 骨
• 神経
が元気であることが必要です。
そして、それを作る材料が「食事」です。
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日本人の高齢者に一番足りていない栄養
● タンパク質は意外と足りている
日本の75歳以上の方は、
• 男性:約74g
• 女性:約65g
これは、筋肉を保つのに十分な量です。
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● でも、足りないのは「ビタミンD」と「カルシウム」
ビタミンD
骨を強くする大事なビタミンです。
病院で調べると、ほとんどの高齢者が不足しています。
ある大きな調査では、98%の人が不足していました。
カルシウム
骨の材料です。
必要量より 100~200mgも足りていない人が多いのが現実です。
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骨が弱くなると、なぜ歩けなくなるの?
年を取ると骨は少しずつもろくなります。
80歳では、2人に1人が骨粗しょう症です。
骨が弱いと、
転ぶ → 骨折 → 歩けなくなる → 寝たきり
という流れになりやすいのです。
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歩くためにおすすめの運動
年を取ってから、無理な運動は逆効果です。
おすすめはこの2つ。
● プール(水中歩行)
水の力で体が軽くなるので、
ひざや腰にやさしく、転びにくい
● エアロバイク・自転車
体重がサドルにのるので、
ひざに負担が少なく筋肉を鍛えられる
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家でできる!「歩けなくなるリスク」チェック
立ち上がりテスト
40cmの高さのイスに座ります。
1. 両足で立てるか
→ 立てない人は、すでに重いロコモ状態
2. 片足で立てるか
→ できない人は、歩く力が落ちはじめています
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5年後も歩くための4つのポイント
① ビタミンDとカルシウムをとる
骨を強くして、骨折を防ぎます。
② 体に合った運動を続ける
痛みがある人は、負担の少ない運動を。
③ 外に出て、人と話す
外出は、筋肉と脳の両方を元気にします。
④ ひざ・腰の痛みは我慢しない
痛みを放っておくと、歩かなくなり、悪くなります。
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手術をしない「クーリーフ治療」という選択肢
ひざの痛みが強い方には、
クーリーフ治療という新しい方法があります。

これは、
痛みを感じる神経をやさしく弱めることで、
手術をせずに痛みを軽くする治療です。
「また旅行に行けた」
「手術しなくてよかった」
という声もたくさん届いています。
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この動画では、さらにくわしく「歩けなくならないためのコツ」を解説しています。
ひざや腰の痛みでお悩みの方は、
瀬戸整形外科クリニックへお気軽にご相談ください。
