1月のブログでは、知覚神経を焼くことで膝の痛みの軽減にアプローチする治療法「クーリーフ」のご説明をさせていただきました。
今回は、当院で行っている、変形性膝関節症のリハビリの内容をご紹介します。
目次
■なぜ、リハビリが大切なの?
◎関節の可動域を広げ、筋肉をつけることで症状の緩和、および、日常生活の質の向上を目指します
変形性膝関節症を含め、関節の病気、筋肉・腱のケガに対しては、状態に応じて薬(湿布、飲み薬など)の処方や注射などの処置を行うと共に、リハビリ(運動療法・物理療法)が大切です。
[整形外科で行うリハビリの主な目的&リハビリの内容]
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膝関節の可動域を広げ、膝を動きやすくする
ほぐし&ストレッチ、レッドコード(後述します)など
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足の筋肉をつけ、膝関節にかかる負担を軽減する
筋トレ(自重トレーニング(後述します)、マシントレーニングなど)
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リハビリを通じて現状を維持し、これ以上、膝の状態が悪くならないようにする
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歩行をはじめとして、炊事や洗濯など、身の回りでできることはご自身で行える状態を維持するor行える動作を増やす(=生活の質(QOL:Quality of Life)を高める)
■瀬戸整形外科クリニックで行っている、変形性膝関節症の方へのリハビリの主な内容
医師の診断・指示に基づき、理学療法士が一人ひとりの患者様に合った専用メニューを作成。やさしく、丁寧にほぐし&ストレッチ・筋トレのやり方をお伝えします。
1.膝関節のほぐし&ストレッチ
変形性膝関節症の方は膝関節の可動域が狭まっているケースが多いです。可動域が狭まっている場合は膝関節のほぐし&ストレッチを行うことで、膝関節の痛みをを軽減できます。
2.筋トレ(自重トレーニング、ジムなどでのマシントレーニング)
スクワットなどの筋トレを行い、太ももを中心に足に筋肉をつけることで、膝関節にかかる負担の軽減を図ります。
※ほぐし&ストレッチ・筋トレの注意点※
変形性膝関節症の方を含め、ほぐし&ストレッチ・筋トレを行う前には、必ず、担当の医師、理学療法士にその動作を行って良いかを確認してください。確認した上で、ご自身の膝の状態・筋力に適したリハビリを行うようにしましょう。
3.運動器リハビリ(レッドコード)
運動器リハビリ(レッドコード)とは、天井から垂らした赤い色のロープに腕や足を通して動作を行う可動域訓練の一種です。
レッドコードによるリハビリではロープの中に腕や足を通してを支えるため、足の筋力が不足している方でも膝の可動域を広げやすいメリットがあります。
4.マッケンジー法
マッケンジー法とは、ご自身に合った身体の動かし方を探り、実践していくリハビリです。
マッケンジー法では、ご自身に合った身体の動かし方を身につけ、膝関節にかかる負担の軽減を図ります。膝関節の負担の軽減に加え、マッケンジー法には日常生活の動作をスムーズにする目的も。
5.入谷式足底板
入谷式足底板(いりやしきそくていばん)とは、患者様の足の動かし方や姿勢に合わせて理学療法士が作製するオーダーメイドの靴のインソール(中敷き)です。
検査結果・医師の診断結果に基づき、理学療法士が患者様の足の動かし方や姿勢を見極めながら微妙な調整を行い、それぞれの患者様に合ったオーダーメイドのインソールを作製します。
ご自身の足の動かし方や姿勢に合ったインソールを用いることで、膝関節にかかる負担の軽減、および、歩き方(姿勢)の改善にアプローチする点が入谷式足底板の特徴です。
6.物理療法
物理療法では、温熱器や超音波機器、レーザー治療器などの機器を用い、膝の痛みの緩和を図ります。
【膝の痛みでお困りの方はお気軽にご相談ください】
瀬戸整形外科クリニックでは、リハビリを中心とした、以下のような治療法による変形性膝関節症の治療・ケアを行っています。
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お薬の処方(鎮痛剤、湿布など)
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装具療法(膝サポーター)
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注射(ヒアルロン酸、ジョイクル)
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クーリーフ(膝の知覚神経のみをで焼灼し、日帰り処置で膝の痛みの緩和を図ります)
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手術(手術が必要と考えられる場合は病院をご紹介いたします)
リハビリメニュー
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ほぐし&ストレッチ
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筋トレ
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運動器リハビリ(レッドコードなど)
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マッケンジー法
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入谷式足底板
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物理療法(温熱器や超音波、レーザーなどを用い、膝の痛みの緩和を図ります)
膝が痛くて長い距離を歩けない、立つ・しゃがむのがツライ、階段や車の乗り降りなど、膝の痛みでお困りの方は当院までお気軽にご相談ください。