変形性膝関節症はどんな人がなりやすい? 避けていただきたい、日常生活の注意点|瀬戸整形外科クリニック|山陽小野田市の整形外科

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変形性膝関節症はどんな人がなりやすい? 避けていただきたい、日常生活の注意点


主に加齢などが原因で膝関節の軟骨が減り、膝に痛みを感じやすくなる病気「変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)」。


当院のブログでも、これまでにも何度か、変形性膝関節症のお話をさせていただきました。


変形性膝関節症は中高年の方に多く見られます。ただし、若い方でも何らかの原因により、変形性膝関節症を発症することも。


今回は、「変形性膝関節症はどんな人がなりやすい?」および「変形性膝関節症を進行させないための日常生活の注意点」について、ご説明します。


■変形性膝関節症はどんな人がなりやすい?


以下のような素因がある方は、変形性膝関節症になりやすいと見られています。


①加齢

中高年の方は、加齢により、膝の軟骨の水分が減少し、変形性膝関節症を発症することがあります。


研究では、50歳以上の方が変形性膝関節症を発症しやすい、というデータも(※)。


(※)東京大学医学部附属病院 整形外科・脊椎外科 川口浩 ほか
変形性関節症の大規模臨床統合データベースの構築と、これ
を用いた観察疫学・ゲノム疫学研究
」(2008)より引用。


②女性

女性は、男性と比べて約1.5倍、変形性膝関節症になりやすい、という研究データがあります(※1)(※2)。


(※1)東京大学医学部附属病院 関節疾患総合研究講座
特任准教授 吉村典子 ほか「日本人男女における
変形性膝関節症、腰椎症、骨粗鬆症の有病率:
障害に対する変形性膝関節症・骨粗鬆症に関
する研究
」(2009)より引用。


(※2)東京大学医学部附属病院 関節疾患総合研究講座
特任准教授 吉村典子 ほか「ロコモティブシン
ドロームとメタボリックシンドローム
大規模コホート研究
」(2009)より引用。


女性が変形性膝関節症になりやすい理由は、よくわかっていません。よくわかっていませんが、以下のような素因が、女性が変形性膝関節症になりやすい理由と考えられています。


  • 男性に比べて、女性は関節が小さい方が多く、膝関節にかかる負荷に耐えにくい

  • 男性に比べて、女性は筋肉が少ない方が多く、足の筋肉不足によって膝関節にかかる負荷が増える

  • ハイヒールなどの靴を履くことにより、女性はO脚になりやすい

  • 閉経後、女性ホルモンであるエストロゲンが減少することで、膝関節の軟骨のコラーゲンの生成が減りやすい


③肥満

肥満で体重がオーバーしている方は膝関節にかかる負荷が増し、変形性膝関節症になりやすいです。


④O脚・X脚

O脚やX脚で膝関節が外側・内側に曲がっている方は膝関節の軟骨がすり減りやすく、変形性膝関節症を発症しやすい傾向が見られます。


O脚・X脚は、足の筋肉量が少ない女性やハイヒールを履く女性に多く見られるのが特徴です。女性に多く見られますが、男性も、足の筋肉量の減少や骨盤のゆがみなどにより、O脚になるケースが少なくありません。


■変形性膝関節症の方に避けていただきたい、日常生活の注意点


①整形外科を受診せず、変形性膝関節症を放置する

膝が痛くて長く歩けないなどの症状があるにも関わらず、変形性膝関節症を放置するのはおすすめできません。


②無理をして歩く・走る

膝が痛いのをガマンして無理をして歩く・走ると、膝関節がこすれ合い、膝関節の状態が悪化することがあります。


③無理をしてしゃがむ・立ち上がる

膝が痛いのに無理をしてしゃがんだり・立ち上がると、膝関節に負荷がかかり、膝関節の状態が悪化することがあります。


変形性膝関節症の方は、和式トイレの使用や畳の上に座る・寝る生活をしていると、膝関節に負荷がかかりやすいです。


④膝関節に無理な負荷をかける(重い物を持つ、負荷が強すぎる運動をするなど)

重い物を持つ、負荷が強すぎる運動(重すぎる重量でのウエイトトレーニングなど)などの無理な動作をすると、膝関節に負荷がかかりやすくなります。


⑤ソールが硬い靴を履いて歩く

ソールが硬い靴は地面からの衝撃を吸収しにくく、膝関節に負荷がかかりやすくなります。


⑥膝を冷やす

膝が冷えると、血行不良や筋肉のこわばりが起きやすく、膝関節への負荷が増す可能性があります。


⑦ダイエットをしない(肥満の方の場合)

肥満の方は体重オーバーにより、膝関節に負荷がかかりやすくなります。


【膝の痛みでお困りの方は、お気軽にご相談ください】


瀬戸整形外科クリニックでは、変形性膝関節症の治療・リハビリを行っています。


[当院の変形性膝関節症の治療・リハビリの内容]


  • 湿布

  • 軟膏

  • 痛み止めの内服薬

  • 膝サポーター

  • ヒアルロン酸注射

  • (膝の痛みを感じる神経を焼く治療法)

  • 運動療法(リハビリ:医師・理学療法士によるストレッチ、筋トレの実践・アドバイスなど)


当院では「クーリーフ」という日帰りの手術治療(保険適応)も行っています。
手術時間は30分程度です。

「立ち上がり、歩き始めに膝が痛い」
「階段や段差がつらい」
「痛みを取りたいが、入院手術はしたくない」

方にお勧めの治療です。詳しくは(膝の痛みを軽減する新しい治療|クーリーフ|山陽小野田市の整形外科 瀬戸整形外科クリニック)をご覧ください。


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