いつもと違う…だるい、関節がこわばる…その症状、「関節リウマチ」かもしれません|瀬戸整形外科クリニック|山陽小野田市の整形外科

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いつもと違う…だるい、関節がこわばる…その症状、「関節リウマチ」かもしれません



身体が熱っぽい、だるい、指や手首、肘、足の関節がこわばる…


上記のような症状、ありませんでしょうか?


もし、上記のような症状が見られる場合は「関節リウマチ」の可能性があります。


今回は更年期の女性の方に多い「関節リウマチ」についてご説明します。


■関節リウマチとは

 

{関節リウマチは全身の免疫の病気です}


関節リウマチは免疫機能(ばい菌やウイルスから自分を守る)の病気であり、1つの関節だけに起きる病気ではありません。


■関節リウマチの症状


◎いつもと違う熱っぽさ、だるさ、関節のこわばりがある場合は要注意

関節リウマチの初期は以下のような症状が見られます。初期段階では関節が炎症を起こし、症状が進行すると軟骨や骨が破壊されて関節の機能に支障がでてきます。重度の関節リウマチでは関節が変形し、歩行に支障がでる場合もあります。


≪関節リウマチの初期症状≫


・身体が熱っぽい

・だるい

・食欲がない

・指や手首、肘、膝、足首の関節がこわばり、動かしにくい

・特に朝、関節がこわばり、動かしにくい


■関節リウマチの原因


◎何らかの理由で自己免疫機能に異常が生じ、免疫細胞が関節を攻撃することで関節リウマチを発症すると考えられています

◎ストレス、喫煙、出産、細菌・ウイルス感染が原因で関節リウマチを発症するケースも

過労などのストレス、喫煙、出産、細菌・ウイルス感染が原因で関節リウマチを発症するケースがあります。


上記の原因で関節リウマチを発症するメカニズムは分かっていません。


■関節リウマチになりやすい方


◎30~50代の女性の方に関節リウマチが多く見られます

関節リウマチは30~50代の方に多いです。


関節リウマチ患者の女性・男性の比率は人口1,000人につき女性が5.4人、男性が1.1人です。女性:5に対して男性:1の割合であり、関節リウマチは女性に起こりやすい特徴を持っています(※)。


上記の統計から、「関節リウマチは更年期(45~55歳)の女性に多い」と言われることがあります。


(※)公益社団法人 日本リウマチ友の会「2020

関節リウマチ白書」より引用。


■関節リウマチの検査


◎認定リウマチ医による血液検査、レントゲン検査、および、超音波検査を行っています

当院では認定リウマチ医による血液検査、関節リウマチのレントゲン検査、および、超音波検査を行っています。


診察に加え、血液検査・尿検査を行い、関節リウマチの診断を行います。血液検査に加え、レントゲン検査や超音波検査で関節の状態や炎症の程度を確認することで、関節リウマチの病勢を確認し、必要な治療を判断します。


■関節リウマチの治療


関節リウマチでは以下の治療を行います。


①薬物療法


薬物療法は関節リウマチの治療でもっとも重要です。


患者様の症状に応じて以下のお薬を処方し、関節の痛みや炎症を抑えます。お薬には関節の破壊や変形を防ぐ役割もあります。


・メトトレキサート

・抗リウマチ薬(DMARDs)

・ステロイド

・生物学的薬剤

・JAK阻害薬


なお、リウマチのお薬は効果を狙う分、副作用が強くでることがあります。副作用でつらい状態にならないようにするため、当院では関節リウマチの服薬治療を始めた患者様に2週間ごとの血液検査を行い、副作用の出方を確認しています(※)。


(※)服薬治療を始めた最初の時期に2週間ごとの血液検査を行い

ます。患者様や症状により、副作用がそれほど大きくない場合

は血液検査の間隔を広げていきます。


②生活指導


関節リウマチで関節に炎症が起きている場合、いつもの感覚で身体を動かすと関節の破壊が進行してしまう場合があります。


関節リウマチの方はいつもと同じ感覚で身体を動かすのではなく、関節を守ることを意識しながら動作することで関節を安静に保ちやすくなります。


当院では認定リウマチ医による生活指導を行い、関節を安静に保つためのアドバイスをしております。


{生活指導でのアドバイス(一部)}


・指や手首に負担をかけない

・長時間、同じ姿勢をとらない

・立ちっぱなしは止め、できるだけ椅子に座る

・重たい物は持たない

・かかとが高い靴・ソールが硬い靴は履かない


③運動療法


関節リウマチを発症すると関節がこわばって硬くなり、日常生活の動作に支障がでやすくなります。


当院では認定リウマチ医の診断を基に理学療法士がそれぞれの患者様に合った運動メニューを作成し、運動療法(リハビリ)を行っています。


{運動療法のメニュー}


・関節の可動域を広げる「可動域訓練(ストレッチ、レッドコードなど)」

・筋肉を鍛えて関節への負荷を軽減する「筋力訓練(筋トレ)」

・歩行訓練

・姿勢の指導

・日常生活の動作の指導


患者様の関節や身体の状態に合わせて上記を中心とした運動療法を行い、歩行をはじめとする日常生活の動作の指導・訓練を進めていきます。


【熱っぽさ、だるさ、関節のこわばりがある方は当院までご相談ください】


関節リウマチは以前は治らない方が多く、関節が変形して歩けなくなるなど、重症化も見られました。


現在は早期治療を始める方が増えたことに加え、抗リウマチ薬や生物学的薬剤が進化し、関節リウマチが重症化するケースは少なくなっています。


2020年の調査では、薬物療法をはじめとする治療によって関節リウマチの症状がほぼなくなった方(寛解)が6割を超えました(※1)(※2)。


(※1)寛解(かんかい)・・・完全な治癒ではないが、疾患に

よる症状や検査結果の異常が見られず、安定した状態。


(※2)東京女子医科大学病院膠原病リウマチ痛風センター IORRA

委員会「IORRAニュース No.38」(2020)より引用。


関節リウマチは早期に治療を始めることで、症状の鎮静化に効率的にアプローチできます。


「いつもと違う熱っぽさがある」

「身体がだるい」

「関節がこわばる」

「朝、身体が動かしにくい」


上記のような症状がある方は、当院までご相談ください。


診察では患者様の現在のお悩みや関節・身体の症状をお伺いすると共に認定リウマチ医が検査を行い、お1人お1人の方に適した治療をご提供いたします。


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