今回担当します理学療法士の本村です。
まだまだ残暑が厳しい日々ですが、朝晩は涼しくなりましたね。運動不足と感じている人にとって、ウォーキングなどを始めるにはよい季節「スポーツの秋」になりました。
私も最近は暑さでランニングや登山から遠ざかっておりましたので、そろそろ再開しよう思っているところです。
さて、皆さんは運動を始めるときにウォーミングアップをしていますか?
治療にいらっしゃる方に同じ質問をすると、ほとんどの方は簡単なものでもウォーミングアップは実施していらっしゃるようです。
では、「クールダウンはしていますか?」と質問すると、
「・・・・・。(笑顔で首を振る)」
「やってません」
「なにしたらいいのですか?」
多くの方はこのような反応や返答が返ってきます。部活動をしている学生の中でも実施していない方が多いことに驚きました。
ランニング、ゴルフ、テニス、野球、登山など様々なスポーツを行った後は充実感と心地よい疲労感で、お風呂でさっぱり!おいしいビールを飲む!サイコー!・・・で終わっていませんか?使った筋肉がそのままですよ!疲労が蓄積したままですよ!
ということで、今回はクールダウンについてお話しします。
【クールダウンの目的】
目的は疲労を残さないこと、障害を予防することです。
当たり前ですが、運動をするときには筋肉を使います。筋肉を使えば疲労します。そのままにしておくと筋肉が固くなり、血行不良となり、痛みの出現やパフォーマンスの低下につながります。
例えば書道や絵画で使う筆を洗わずに使ったままに しておくと翌日にはカチカチに固まってしまいますよね。筋肉も同じなのです。
つまり、使った後(運動後)に洗うこと(クールダウン)によって、固まって使えないこと(筋肉が固くなる、パフォーマンスの低下)が予防できるのです。
他にも、運動で増加した呼吸数や心拍数を緩やかにしていく、血圧の急激な低下を予防するなどの目的もあります。
【クールダウンの方法】
クールダウンは5~15分程度かけて行うことがおすすめです。運動の内容によっても違いがあります。
心拍数や呼吸数が上がるような激しい運動だった場合は平常時の心拍数・呼吸数に近くなるまでゆっくりとジョギング、ウォーキングを行いましょう。
どんな運動でも必ず実施していただきたいのがストレッチです。運動で使った筋肉を20~30秒かけて気持ちがいいと思える程度に伸ばします。
スタッフブログ『日々の心と体のメンテナンス~ストレッチの極意』もぜひ参考にご覧ください。
健康のため、ストレス解消のため、好きだから、楽しいから行っている運動です。今年の秋からは最後にクールダウンを行いましょう!