起きたとき、首が痛くて回せない、横を向くと首が痛い…
お困りの方も多い、寝違え。
前回のブログでは、寝違えの原因・ご自身でできる寝違えの対処方法をお話ししました。
今回は、「寝違えたとき、病院に行くべき?」「整形外科で行う、寝違えの治療・ケア」について、ご紹介します。
目次
■寝違えたとき、病院に行くべき?
◎必ずしも、病院で診療を受ける必要はありませんが、痛みが強かったり長引くときは、整形外科での受診をおすすめします
寝違えは、数日程度で首の筋肉や腱、筋膜の炎症が鎮まり、痛みが治まることが多いです。数日程度で痛みが治まることが多いため、寝違えたからと言って必ずしも病院で診療を受ける必要はありません。
必ずしも、病院に行く必要はありませんが、症状が強い・症状が長引く・寝違えをくり返す場合は要注意。以下のような寝違えは、整形外科での受診をおすすめします。
[整形外科での受診が望ましい寝違えの例]
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首の痛みが強い(首を動かすと激痛が走り、ふつうに動けない・寝られない)
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首の痛みが長引いている(1週間以上、痛みが続いている)
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しょっちゅう、寝違えをくり返している
■整形外科で行う、寝違えの治療・ケア
◎湿布、痛み止めの内服薬、ブロック注射、リハビリなどにより、寝違えの症状の緩和・改善を図ります
整形外科では、以下のような方法により、寝違えの症状の緩和・改善を図ります。
[整形外科で行う、主な寝違えの治療・ケア]
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湿布(首周りの炎症を鎮める)
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痛み止めの内服薬
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ブロック注射
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首の固定
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リハビリ(マッケンジー法など)(後述します)
上記のような治療・ケアに加え、診療では、レントゲンで首の骨の状態を確認し、頚椎椎間板ヘルニアや頚椎性脊髄症などのほかの病気が起きていないかを診断します。
■寝違えをくり返している場合は整形外科を受診し、リハビリを行うことで、寝違えの根本的な改善にアプローチできます
◎寝違えは誤った姿勢や歩き方、身体のバランスの乱れが原因のケースが多いです
前回のブログでお話ししましたが、寝違える方は、首のコリ・肩コリを抱えており、首周り・肩周りに不自然な力がかかっているケースが少なくありません。
日ごろの生活での姿勢や歩き方・身体のバランス・身体の使い方が適切ではない場合、首のコリ・肩コリが起きやすくなります。
{体操によるリハビリ「マッケンジー法」のご紹介}
瀬戸整形外科クリニックでは、ご自身で行う体操で身体の状態の改善を目指す「マッケンジー法」によるリハビリを行っています。
マッケンジー法とは、理学療法士のロビン・マッケンジー氏が考案したリハビリ(運動療法)の一種です。
マッケンジー法では、国際マッケンジー協会認定セラピストが、患者様と一緒に、一人ひとりに合った「身体の動き(体操)」と「姿勢」を探っていきます。それぞれの方に合った体操と姿勢に基づき、患者様ご自身で体操(動作)を行い、姿勢を正していただくことで、身体の症状の根本的な改善を目指します。
[マッケンジー法の特徴]
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ご自身に合った体操と姿勢により、身体の症状の根本的な改善につなげる
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寝違えやぎっくり腰などに対し、痛みを緩和する即効性を期待できる(※)
(※)マッケンジー法による症状の緩和を保証するものではありません。
【寝違えの痛みが強い・痛みが長引いている、寝違えをくり返している方はお気軽にご相談ください】
マッケンジー法は1回につき3分程度の体操を1日3~4回、行っていただきます。
セラピストと共に作成した、オーダーメイドのメニューに基づく体操を行うことで、寝違えを含む、身体の症状の根本的な改善につなげるのがマッケンジー法の目的です。
寝違えでお困りの方、マッケンジー法によるリハビリをご希望の方は、当院までお気軽にご相談ください。