バランスの良い食事をとっていますか!?|瀬戸整形外科クリニック|山陽小野田市の整形外科

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バランスの良い食事をとっていますか!?

今回担当します、作業療法士の徳永です。当クリニックでは訪問リハビリを担当しています。
私は日々、利用者さまのご自宅や入居されている施設を訪問しており、その方やご家族様の生活スタイルや生活環境に合わせて、運動や動作の練習、介助方法のコツなどをお話ししています。
その中で、よく思うことがあります。1つは『水分摂取量の少なさ』です。これに関しては昨年7月のブログ「訪問リハビリで感じること」でお伝えさせていただいたので、よければご参照ください。
そしてもう1つは『食事』についてです。日々の運動も大切ですが、それと同じくらい食事も大切です。この『食事』について、栄養素や摂取内容や摂取方法などアドバイスをさせていただくことがあります。
今回は『食事』について少しお話しいたします。

 〇食品に含まれる〝5大栄養素〟はご存じですか?

食品に含まれる栄養素、これらの栄養素は人間の身体に欠くことのできない成分です。そのうち5つが
〝5大栄養素〟と呼ばれ、以下の5つになります。

1.たんぱく質
2.炭水化物
3.脂質
4.ミネラル
5.ビタミン  
 

そして、この5つの栄養素の役割は大きく分けると3つに分類されます。

 ①身体をつくること
 ②身体を動かすエネルギーになること
 ③身体の調子を整えること

私たちの身体を健康に保つためには食事などによって、この5大栄養素を偏りなく摂取することが大切になります。  
                

①身体をつくる:たんぱく質
 たんぱく質は身体の組織、つまり筋肉や内臓、皮膚や髪の毛、血液などの構成成分です。たんぱく質を含む主な食品は、肉・魚・卵・大豆などです。かまぼこやソーセージなどの加工食品などもお勧めしています。

②身体を動かすエネルギー:炭水化物(糖質)・脂質
 炭水化物には「糖質」と「食物繊維」があります。糖質とは、体内で消化されエネルギー源になるものを言い、糖質を含む食品を摂取するとブドウ糖に分解され、脳をはじめとする身体を動かすエネルギー源になります。糖質を含む食品としては、米・パン・麺類やコーン・ジャガイモなどです。
ちなみに、体内で消化されずほとんどエネルギー源にならないものを食物繊維といいます。これらは腸の調子を整える働きをはじめ、血糖値の上昇を抑える、コレステロール値の低下などの作用もみられます。
脂質は力や体温のもとになるエネルギーをつくるものになります。主に肉や魚の脂身や食用油脂、マヨネーズなどに含まれています。摂取しすぎると肥満などの原因になるので摂り過ぎは注意です。

③身体の調子を整える:ビタミン・ミネラル
 ビタミンやミネラルは身体の様々な機能を正常に保ち、身体の調子を整える役割をしています。どちらも体内で合成できないため、食品から摂取することが必要になります。
 ビタミンは13種類あり、それぞれ働きが異なります。主な食品として、野菜・果物・穀物に多く含まれていますが、肉や魚介類にも含まれています。
 ミネラルは無機質とも呼ばれ、骨や歯の構成要素でもあり、カルシウム・カリウム・鉄・ナトリウムなどのことを言います。ミネラルには、ひじきや昆布などの海藻類や牛乳・ヨーグルト・チーズなどの乳製品に含まれています。 


  毎日バランスの良い食事を摂ることが理想ですが、高齢者や病後の方、食欲不振や多忙な方など様々な理由でバランスよく食事を摂ることが難しい方もいらっしゃると思います。そのような方には栄養補助食品の摂取もお勧めしています。栄養補助食品にはビタミンやミネラル、たんぱく質などの成分が含まれており、様々な形状や種類があります。特に高齢の方は噛む力や消化機能が低下し、摂取量が減少する方も多いです。そのような場合は高カロリーの栄養補助食品を間食や補食としてお勧めしています。味が苦手といわれる方には、ドリンクタイプのものにお砂糖を少し入れ、凍らせてアイスのようにすると食べやすくなりますよ。

 食べることは生きること。毎日の食事を楽しく・無理なく・バランスよく摂取し、健康な日々を送りましょう!