通常、骨折したとき、治療を行った後は、自然に骨がくっつくまで待つしかありません。
くっつくまで待つしかなかった骨折の治癒ですが、超音波骨折治療機器「オステオトロン」の登場により、超音波を患部に当てることで骨がくっつくまでの期間を早める効果を期待できます。
瀬戸整形外科クリニックでは、折れた骨の治癒期間を早めるために、超音波骨折治療機器「オステオトロンV」による治療を行っています。
今回は、待つだけじゃない、骨の治癒期間を早める効果を期待できる「オステオトロン」についてご紹介します。
目次
■骨折治療機器「オステオトロン」とは
◎低出力パルス超音波の作用により、骨の治癒を促進します
骨折治療機器「オステオトロン」とは、LIPUS(低出力パルス超音波)を患部に当てることで、折れた骨の治癒をうながす骨折治療機器です。
◎骨の治癒をうながすことにより、骨折の治癒期間を約40%短縮する効果を期待できます
オステオトロンで骨の治癒をうながすことにより、骨がくっつくまでの治癒期間を約40%短縮する効果を期待できます。
骨がくっつくまでに50日程度かかる場合、待つだけのケースと比べて、オステオトロンを用いることで骨折の治癒期間を短縮しやすくなり、30日程度での治癒を期待できます。
(※)平均の短縮期間です。患者様や骨の状態により、骨折の治癒期間が異なります。
■さまざまな骨折・症状にオステオトロンを適応できます
骨の治癒促進をはじめとして、軟部組織(靭帯・腱・軟骨など)の修復促進や炎症の緩和など、身体のさまざまな症状にオステオトロンを適応できます。
・骨折の治癒促進(複数部位の骨折、粉砕骨折、複雑骨折、疲労骨折(オーバーユース))
・軟部組織の修復促進(靭帯・腱・軟骨など)
・変形性関節症の炎症を緩和
・組織の伸展性を促進し、ケガの再発・組織の拘縮を予防
■オステオトロンがおすすめの方
以下のご希望がある方、各症状でお悩みの方はオステオトロンによる治療をおすすめします。
・待つだけではなく、積極的に骨折の治癒をうながしたい方
・骨折したご高齢の方
・変形性膝関節症など、変形性関節症の炎症による関節の痛みでお悩みの方
・ヒアルロン酸の注入であまり効果が見られなかった方
・スポーツでのオーバーユースによる関節の炎症・疲労骨折でお悩みの方
■オステオトロンを適応できない方
以下に該当する方には、原則として、オステオトロンによる治療を適応できません。
・ペースメーカーを入れている方
・心臓に疾患や障害をお持ちの方
・虚血の症状がある方(※)
・悪性腫瘍がある方
・患部の皮膚に損傷・炎症がある方
・小さな刺激で出血しやすい方
・伝染病にかかっている方
・原因不明の急性的な痛みの症状がある方
・頸動脈洞(顎の付け根)付近に骨折・炎症の症状がある方
・椎弓切除手術後の方
・脊椎・脊髄に障害がある方
・その他、医師が不適当と診断した方
(※)虚血(きょけつ)・・・組織や臓器への血流が
減少すること。阻血(そけつ)と同義。
【骨の治癒を早めたい方、慢性的な関節の炎症でお悩みの方はご相談ください】
今回は、折れた骨の治癒をうながし、骨がくっつくまでの期間の短縮を図る骨折治療機器「オステオトロン」をご紹介させていただきました。
山口県山陽小野田市の瀬戸整形外科クリニックでは、以下の精密機器を用いて検査を実施しています。
・レントゲン
・骨密度測定装置(DEXA)
・超音波診断装置(エコー)
・神経伝導速度診断装置
さまざまな機器を用いて検査することで、骨折をはじめ、筋肉や靭帯、腱などの軟組織の状態も診断可能です。
また、今回ご紹介したオステオトロンに加え、当院では以下の機器による物理療法を行っています。
・電極療法(SSP)
・低周波療法
・レーザー療法
・トクラー(テクトロン)
・マイクロウェーブ
・ウォーターベッド
・エルゴメーター
・牽引器(牽引+ホットパック)
骨折の治癒を早めたい方、膝や腰の痛みなどの慢性的な関節の炎症でお悩みの方は当院までご相談ください。診断・検査を行い、患者様に適した治療方法・リハビリをご提案させていただきます。