「作業療法士をご存じですか?」
こんにちは。4月から入職しました作業療法士の出口です。学生時代には野球をやっていました。同年代のスターである大谷翔平選手の活躍に日々刺激を受けながら、私も健康維持のために自宅で自重トレーニングをしています。10年後、20年後も引き締まった身体をキープできるよう頑張ります!
さて、皆さん作業療法士という名前を聞いたことがあるでしょうか?リハビリと聞くと大体の方が「理学療法士」という認識が多い印象です。
私は作業療法士になって今年で8年目ですが、以前働いていた職場でも「理学療法士と作業療法士の違いって何なの?」と聞かれることがよくありました。そこで今回は作業療法士についてご紹介したいと思います。
【作業療法士の”作業“とは】
皆さんは毎日の生活で必ず行うことといえば何でしょうか?着替え、歯磨き、食事、排泄など最低限の事だけを挙げてもこれだけありますし、さらには掃除、買い物、趣味活動など人それぞれ日々の生活で健康や幸福のために大切にしている活動があるはずです。こういった日常生活にかかわるすべての活動を”作業“と呼びます。
【作業療法士の役割】
作業療法士は、その人が大切にしている活動や日常生活で行わないといけない活動が病気や怪我などによって難しくなっている方に対して、実際に作業を通じてリハビリを行っていきます。
●日常生活動作練習
着替えや排泄動作・入浴動作・食事動作など日常で必要となる動作の練習を行います。
●住宅環境の調整、社会参加の援助
実際の生活環境でも自立した生活が行えるよう福祉用具(手すりや介護ベッドなど)や自助具(難しい動作を可能な限り自分で行えるよう工夫された道具)の提案を行います。
また、毎日を豊かな生活が送れるよう、地域コミュニティへの参加の支援や散歩など外
に出る習慣を図ったりと、その人が生きがいを持てるような援助を行います。
このように身体そのものに対してのリハビリだけでなく、より快適で満足いただける生活が送れるよう、あらゆる視点での支援を作業療法士は行っています。
この職場に入職して1か月経ちますが、普段家で生活しておられる方であっても決して皆様が快適に生活できているかといえばそうでなく、どこか身体を痛めていたり、そのことが原因で不自由をきたしている方が多いことを実感しました。そういった方々に少しでも楽に生活していただけるよう、身体面への治療だけでなく生活面への助言や提案等しながら作業療法士としての役割を担っていきたいと思います。
ぜひ皆様も作業療法士という職種に興味を持っていただけると幸いです‼