特に65歳以上の女性は、
骨粗しょう症(骨がもろくなる病気)のリスクが高くなります
骨の密度は年々減少していきますが、密度が一定以下になると、骨折するリスクが高くなります。
当院では、日本骨粗鬆症学会ガイドライン(2015)で推奨されている「DXA(dual-energy X ray absorptiometry)法」を用いて腰椎・股関節の骨密度を測定し診断、また治療効果を判定しています。
検査をご希望の方は、受付でお申しつけください。
密度が減少している場合は、食事や運動などの生活指導を行い、すでに圧迫骨折などを生じている場合や骨密度が非常に低い場合は薬での治療を行います。
近年、骨粗しょう症の治療薬は進歩しており、1ヶ月に1度飲むだけの薬や、半年に1度注射するだけの薬などもあります。薬剤の効果、腎障害などの有無に応じてできるだけ負担が少なく、効果のある薬剤を選択しています。
このような場合はご相談ください
TROUBLE
- 前より身長が低くなった気がする
- 転びやすくなった
- 背中や腰が曲がってきた
- 歩きにくく感じる
- 背中や腰に痛みを感じる
- 歩く時に違和感がある
- ちょっとしたはずみで骨折した
など
治療方法
処方
副作用が少なく、効果の高い薬剤が開発されてきています。
骨粗しょう症には骨が壊されやすいタイプと、骨が作られにくいタイプがあり、血液検査で確認します。年齢や合併症なども加味して、ビスホスフォネートやビタミンD、SERM、副甲状腺ホルモン注射、半年に1回の注射(プラリア)などの処方を行います。
骨粗しょう症の薬を飲んでいる場合、歯を抜くと合併症が多くなることがあります。歯科の治療中の方はお申し出ください。
生活指導(運動・食事)
骨粗しょう症の予防は「栄養」と「運動」が大切です。
骨を作る為には、特に「カルシウム」と「ビタミンD」が必要で、カルシウムのおすすめは毎日牛乳を200mℓ飲むことですが、難しい場合はチーズなどの乳製品、小魚、大豆製品、海藻などで摂取するようにしましょう。ビタミンDは魚や卵黄、きのこに含まれ、日光浴でも生成されます。
運動では、週3回30分のウォーキングや、階段昇降・ジャンプ・踵落としで骨密度増加作用が高いと言われています。運動による転倒回数の減少や骨折予防の報告もあり、運動の実用性は証明されています。