超音波検査機器(エコー)を用いて注射を行うことで、より確かで痛みが少ない注射が可能です。
関節内注射、ハイドロリリースや筋膜リリース、プロロセラピー、神経根ブロック、硬膜外ブロックなどを病態により使い分けます。
ハイドロリリース注射
難治性の疼痛に対して、薄い局所麻酔薬を含んだ生理食塩水を用いて末梢神経剥離を行うと、痛みが改善するのみならず、筋力や可動域の回復を認めます。薬剤の使用量が少ないため、副作用が比較的少ない注射です。
プロロセラピ―
慢性の難治性の疼痛に対して、高濃度ブドウ糖を注射することで、炎症を惹起し組織再生を促します。
再生治療の一種で、2週ごとに、3~6回行います。痛みや腫れが数日間生じることがあります。
筋膜リリース注射
近年、肩こりや腰痛に対してトリガーポイント注射を行う場合、筋肉と筋肉の間にある筋膜の癒着をはがすように注射すると効果的なことがわかってきました。
当院でも超音波検査装置で確認しながら、筋膜リリース注射を行っています。
各種ブロック注射
ブロック注射では、神経痛を比較的早期に和らげることが可能です。
超音波画像を見ながら目的の神経の周囲に注射を行います。重要な血管などを避けながら適切な部位に注射を行うことができるため、患者様の痛みも少なく少量の薬液で十分な効果を得ることができます。
当院では、超音波ガイド下による頸椎神経根ブロック(頸椎ヘルニアによる首・肩の痛みに著効)や星状神経節ブロック、手根部正中神経ブロック、腕神経叢ブロック、仙骨硬膜外ブロック(座骨神経痛や腰椎ヘルニアによる腰痛・下肢通に著効)などを行っています。
サイレントマニピュレーション
五十肩が進行し肩の動きが悪い(固まって)しまった場合、超音波を用いた新しい治療のサイレントマニピュレーションが可能です。院長はこの手技においてセミナーの講師も務めています。
サイレントマニピュレーションとは、麻酔を行い、医師が肩を動かし動きと痛みを改善させる手技です。伝達麻酔下に行いますので、痛みはありません。保険適応で、費用は3割負担の場合、約7,000円です。
関節穿刺
関節穿刺とは、関節内に注射針を刺入し、関節液の採取や除去を行う方法です。薬の投与も可能です。関節液を採取することで水腫か血腫か判断し、細菌培養や鏡検などを行うことで鑑別診断することが出来ます。
関節穿刺は数分で終了します。
ガングリオン圧砕法・穿刺吸引
ガングリオンは良性の腫瘍ですが、見た目が気になる場合や、痛みが出た際には処置を行います。
超音波検査で診断が可能です。
当院では、力をかけてガングリオンを潰す「圧砕法」と、袋の中の内容物を吸引する「穿刺法」が可能です。
穿刺法の場合、袋は残るため、再び内容物が溜まることがあります。何回穿刺しても再発する場合は、手術で袋ごと摘出することがあります。
徒手整復
骨折や脱臼でずれている骨や関節を、レントゲン画像で確認しながら良い位置に戻します。
特に肩関節脱臼など、戻す際に強い痛みが予想される場合には麻酔を行い、痛みがほぼない状態で戻すことができます。
装具作製
骨折や手術後の治療のために義肢装具士が型を取り、装具を作製します。
スプリント作製
手指の骨折や腱鞘炎の固定などにオーダーメードのスプリントを作製します。
脱着が簡単で、できるだけ生活に支障がないようにしています。
ギプス固定
骨折に対して強力な固定を行います。
着脱可能なギプスシーネ固定や、入浴できるギプスも作製可能です。
日帰り手術
手(ばね指やドゥケルバン腱鞘炎、手根管症候群、肘部管症候群など)や陥入爪、粉瘤などの小手術は日帰り手術が可能です。
お仕事の都合などで日帰り手術をご希望の場合は、ご相談ください。