40代・50代に多い膝の疾患3つ|瀬戸整形外科クリニック|山陽小野田市の整形外科

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40代・50代に多い膝の疾患3つ



40代・50代の方に見られる膝の疾患。


「膝の痛み?まだ、そんな年齢じゃないよ」


と、思う方もいらっしゃるかもしれません。


個人差はありますが、30歳前後をピークに、足の筋肉をはじめとする全身の筋肉は減少に向かいます。また、加齢により身体の組織の水分量が低下し、筋肉をつなぐ関節や腱の柔軟性も失われていきます。


意外かもしれませんが、40代・50代の方は、主に加齢を原因とする膝の疾患でお悩みの方が少なくないのです。


今回は、40代・50代に多い膝の疾患3つをご紹介します。


①変形性膝関節症


◎膝の軟骨がすり減り、膝に痛みを感じやすくなります


変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)とは、膝の軟骨がすり減り、膝の関節がこすれ合って膝に痛みを感じやすくなる疾患です。


原因


主な原因は、加齢による膝の軟骨の水分量の低下です。特に、50歳以上の女性に変形性膝関節症が多く見られます(※)。40歳頃から膝の痛みを感じ始めるケースも。


(※)「日本人男女における変形性膝関節症、腰椎症、骨粗鬆症の有病率

吉村 典子(東京大学)(2009)より引用。


加齢以外にも、以下のような原因で変形性膝関節症を発症する場合があります。


・足の筋力不足による膝関節への負担の増加

・運動不足

・肥満

・重い物をくり返し持ち上げる(仕事やウェイトトレーニングなど)

・膝の半月板や靭帯の損傷

・O

・遺伝


症状


変形性膝関節症の主な症状は、膝の痛みです。疾患が初期・中期・末期と進行するにつれ、以下のように症状が変化することがあります。


初期


歩き始めや立ち上がる際など、動作を始めるときに、膝に痛みを感じることがあります。


中期


動作を始めるときに加え、歩行時にも痛みを感じることがあります。数百メートル程度の歩行でも膝に痛みを感じるケースも。


階段の昇り降りで膝に痛みを感じたり、正座をするのが辛くなることがあります。


末期


膝の軟骨の大部分がすり減り、関節同士がこすれ合って膝が激しく痛みます。膝の痛みにより、歩く・立つ・しゃがむが困難になります。


寝ているときなど、安静時に膝が痛むことも。


—–


変形性膝関節症については、こちらでも詳しくご説明しています。併せてご参照ください。


②膝半月板損傷


◎膝の半月板が損傷し、膝に痛みやひっかかりを感じやすくなります


膝半月板損傷(ひざはんげつばんそんしょう)とは、膝の半月板が損傷し、膝に痛みやひっかかりを感じやすくなる疾患です。


原因


主な原因は、仕事やスポーツ・格闘技などで重い物を持ったり、強く地面を蹴ることによる半月板への過剰な負荷です。


加齢による半月板の水分量の低下も、原因の一つとして挙げられます。


症状


半月板が損傷すると、膝に痛みを感じやすくなります。膝を動かしたときに、膝にひっかかりを感じることも。


③膝靭帯損傷


◎膝の靭帯が損傷して膝に激しい痛みを感じたり、膝がグラグラすることがあります


膝靭帯損傷(ひざじんたいそんしょう)とは、膝の靭帯が損傷し、膝に激しい痛みを感じたり、膝がグラグラすることがある疾患です。


原因


主な原因は、スポーツ・格闘技や交通事故・転倒事故などによる、靭帯への強い衝撃です。


症状


膝の靭帯が損傷すると、多くの場合、損傷した直後から膝に激しい痛みを感じます。靭帯の損傷により膝の安定性が失われ、膝がグラグラしてまともに立てないことも。


膝靭帯損傷の放置により、慢性的な膝の痛みに進行する場合もあります。慢性的な状態になると、膝の中に水が溜まるケースも少なくありません。


■膝の疾患の治療・予防方法


治療


◎まずは、安静にして、膝の状態を見ながら治療を進めていきます

膝の痛みがあるときは、まずは、安静にすることが重要です。


安静後は、膝の状態を見ながら、以下のような方法により、適切に治療を進めていきます。


[治療方法]


・痛み止め(飲み薬)の処方

・湿布

・装具療法(サポーター)

運動器リハビリ

マッケンジー法

・物理療法

・手術(生活やスポーツに大きな支障がある場合など)


予防


◎定期的な運動(筋トレ・ストレッチ)とタンパク質を含む食事が重要です

膝の疾患を予防するためには、定期的な運動(筋トレ・ストレッチ)とタンパク質を含む食事が重要になります。


定期的に運動することで足の筋肉が発達すると共に膝関節の柔軟性が高まり、膝にかかる負荷をやわらげやすくなります。


定期的な運動に加え、タンパク質を含む食事により、足に筋肉をつけて膝関節の組織を保護・維持することも大切です。


【膝の違和感・痛みがある方はご相談ください】


平均寿命は80歳を超え、世界一の長寿国である日本。40代・50代はまだまだ若いです。


まだまだ若いからこそ、40代・50代の方は膝の疾患に注意が必要です。


「そんな年齢じゃない」「まだ身体は動く」と、過信して急激な動作をしてしまうと、膝の疾患を生じやすくなります。


特に、運動不足の方は筋力や膝の柔軟性が失われているケースが多く、膝の疾患が起きやすいです。


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今回は、40代・50代に多い膝の疾患3つをご紹介させていただきました。


膝の違和感・痛みがある方は、当院までご相談ください。


診察では医師が膝の状態を確認し、一人ひとりに合った適切な治療方法をご提案させていただきます。

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