リハビリテーションについて
患者様に合わせた適切な
リハビリ方法をご提案いたします
当院では、様々な設備の導入や、専門スタッフが多数在籍しています。
患者様に合わせた効果的なリハビリで治療期間の短縮や、痛みの軽減、再発しにくい体を目指し、早期に復帰できるようサポートいたします。
ロコモティブシンドロームを
ご存じですか?
理学療法士による
トレーニング指導を行っています
最近こけやすくなってきた、歩きにくくなってきたなどの症状がある場合、ロコモティブシンドローム(筋肉や骨・関節の問題、加齢による筋力やバランス能力の低下)が原因かもしれません。
当院ではロコモティブシンドロームのチェックを行い、理学療法士により自主トレーニングを指導、トレーニング日誌を付けていただき、1月毎に下肢筋力(大腿四頭筋筋力)や片足立ちの時間などを数値で評価することで、寝たきりにならないためのプログラムも行っています。
ロコチェック
もしかしたら自分がロコモではないか、判断する簡易的なツールとして「ロコチェック」というものがあります。
この中に1つでも該当項目があるとロコモの可能性が高いといわれています。
- 片足立ちで靴下がはけない
- 家の中でつまずいたり、すべったりする
- 階段を上るのに手すりが必要である
- 家のやや重い仕事が困難である
- 2kg程度の買い物をして、持ち帰るのが困難である
- 15分くらい続けて歩くことが出来ない
- 横断歩道を青信号で渡りきれない
「ロコチェック」に当てはまった方へ
自宅で簡単に行えるトレーニングを
2つご紹介します
片足立ち
- 左右1分間ずつ、1日3回
- 転倒しないよう、つかまるものがある場所で行いましょう。
スクワット
- 5回1セットとし、1日3セット
- 安全のため、イスやソファの前で行いましょう。
リハビリ方法
運動器リハビリテーション
(理学療法)
理学療法士が可動域訓練・筋力訓練・歩行訓練・運動療法の指導・姿勢指導・日常生活動作指導などを行います。手術後のリハビリでも、可動域訓練や歩行訓練、生活指導を行っています。
変形性関節症などによる痛みは、筋力増強で関節の安定性を得ることで疼痛の改善効果が期待できます。
関節が固くなっている場合は、レッドコード等を用いた可動域訓練が有用です。
レッドコード
腕や足をロープで支えることで重みを除去し、痛みが少ない状態で可動域訓練が可能です(イメージとしては、体の一部をハンモックに載せている状態となります)。
運動療法
痛みの原因には、組織の損傷(打撲や骨折など)、炎症(関節リウマチなど)、神経痛(腰椎椎間板ヘルニアなど)の他に、姿勢や骨のアライメント(骨の整列位置)異常から生じる痛みやしびれがあります。運動療法(体操や姿勢指導)により、これらの痛みやしびれを改善できる場合があります。
当院ではマッケンジー法や入谷式足底板を中心に、運動療法やアライメント調整により機械的な刺激を加え、症状の改善を図る運動療法を積極的に取り入れております。
マッケンジー法
マッケンジー法とは、ロビン・マッケンジー(理学療法士)が考案し、世界27ヶ国で用いられている優れた運動療法です。
慢性的な肩こり・頸、肩の痛み・腰痛・肘や手の痛み・膝の痛み・手足の神経痛やしびれなどで、薬やマッサージなどでは一時的な効果しか得られない患者様に対し、「国際マッケンジー協会認定セラピスト」が、一人ひとりに合った「体操」と「姿勢」を見つけることで、症状を根本的に解決していきます。
ぎっくり腰や首の寝違えなどにも即効性の効果があります。基本的にはご自宅で3分程度の体操を1日3~4回程度行っていただくことがあります。
「マッケンジー法」による治療をご希望の方は、医師までご相談ください。
入谷式足底板
入谷誠先生がご考案されたもので、従来の足形を採型して作製する足底板とは全く異なり、足から身体の姿勢や動作をコントロールし、痛みの原因を捉えて改善させるように作製していく、足底板(インソール)です。理学療法士が患者様の歩きや立ち姿を評価し、身体の動きの変化を確認しながら作製します。
足部から全身の姿勢や運動をコントロールすることができたり、痛みの原因となる負担を軽減させたりすることができるため、歩く時に膝や股関節に痛みがある方や、歩き方(姿勢)を良くしたい方、スポーツのパフォーマンスを良くしたい方におすすめです。
作製の流れ
1
医師による診察を行います。
2
痛みに関することをお聞きします。テーピングとパッドによって歩きや姿勢がどう変化するかを確認し、数mmずつ綿密に調整しながらみていきます。
3
型抜きと言われる耐久性のあるゴムを研磨し、足底板を作製します。
約1~2週間後に完成した足底板をお渡しします。
4
足底板を挿入した靴で歩いていただき、動作と痛みがどう変化したかを確認します。
5
必要に応じて足底板にコットンバンテージなどを用いて微調整を行います。
※④⑤はお渡しする当日と、1週間後に計3回程度行います。
6
必要性に応じて足底板に不具合がないか確認し、メンテナンスを行います。
作業療法
作業療法士が、生活環境のアドバイス(手すりの位置や高さ、介護補助具の助言など)、日常生活動作、四肢の訓練を行い、自宅で楽に生活ができるようにリハビリテーションを行っています。
訪問リハビリテーションにより、ご自宅での実際の生活も確認することで、より実際に即した訓練を行うことができます。
物理療法
マイクロ波や低周波、牽引などの物理療法は、服薬・ブロック治療などと組み合わせることでさらに治療効果の増強と治療期間の短縮を得ることができます。
ホットパック Physio pack
温めたホットパックを頸や腰に当てることで、末梢血管拡張による循環促進、疼痛緩和、筋緊張緩和を図ります。
超音波骨折治療機器
オステオトロンⅤ
骨折部位の音圧効果で骨の形成を促進させ、骨癒合期間の短縮を図ります。
リハビリ設備のご紹介
SSP
SSP電極を用いた体表面刺激療法です。針の刺激によって血管拡張、筋硬縮の緩和、鎮静作用があります。
腰椎牽引
(牽引+ホットパック)
牽引で腰部を引っ張ることにより神経の圧迫を改善し、マイクロで加温することにより筋肉の疲れ、筋緊張を改善します。
頸椎牽引
(牽引+ホットパック)
腰部牽引同様、筋疲労、こわばり、血行不良、頸椎の変形を温めながら引っ張ることにより改善します。
過流浴(バイブラ)
温熱効果と、超音波を併用した水流・気泡によるマッサージ効果により、血管拡張、血流改善、筋硬縮、疼痛緩和が期待できます。
レーザー療法
経皮的に患部をレーザーで刺激することで生体活性化効果を生み出します。炎症や疼痛の抑制・改善を図ります。
トプラー(テクトロン)
通常の低周波よりも出力が高く、患部の奥まで通電させるため、血管の拡張作用が行われ、血管の急激な増流作用が見られます。
マイクロウェーブ
比較的深部を加温することが可能です。血管拡張、血流改善、筋硬縮の緩和、鎮痛作用などがあり、骨関節や、その周辺の損傷、筋のこわばりに効果的です。
低周波療法
末梢神経に対して電気刺激を行い、筋の収縮をもたらすことで、筋の血行を改善、代謝を高め、廃用性委縮を予防・改善します。
ウォーターベッド
頸部から足元まで移動する水の噴流を利用して全身に水流圧を与えます。
筋緊張の緩和などに効果的です。
大腿四頭筋力測定器
大腿四頭筋筋力を測定し比較することで、筋力の改善を実感しながらエクササイズを続けることができます。
エルゴメーター
心肺機能低下や、下肢の筋力・筋持久力低下を予防します。